【精油の基本事典】ペパーミント精油の効果・効能

2024.05.09 Thu

 

【精油の基本事典】

精油の効果・効能など精油(エッセンシャルオイル)の基本的な情報をご紹介しています。

 

 

【ペパーミント精油】

 

基本情報

名前 ペパーミント 【和名】セイヨウハッカ(西洋薄荷)
学名 Mentha piperita
科名 シソ科
抽出部位 全草
抽出方法 水蒸気蒸留法
主な産地 イギリス、フランス、アメリカなど
香り フレッシュで爽やかなミントの香り。時間の経過で甘さがたつ
主な成分 メントール、メントン、1.8-シネオール、酢酸メンチルなど
ノート トップ
注意事項

皮膚刺激があるため皮膚へ使用する際は低濃度で使用してください。妊娠中、授乳中、乳幼児の使用は避けてください。

 

 

ストーリー

 

ミントは古くから食用だけでなく、薬用、香料としても使われてきました。古代エジプト人は儀式にミントを使用し、聖なる香りとされるキフィに配合していたとエジプトの遺跡に記されています。清涼感のある香りから14世紀にはタバコの消臭や歯を白くするために使われてきました。18世紀にイギリスで栽培が行われ世界に広められ、現在ではペパーミントはアロマセラピーで最も使われる精油のひとつです。

 

 

植物の特徴

 

ユーラシア大陸とアフリカが原産の多年草で、全草に清涼感の元であるメントールの芳香を持ちます。繁殖力旺盛で同属の植物と交雑しやすくたくさんの種類があり、ミントの代名詞とも言える「ペパーミント」は スペアミントとウォーターミントの自然交配により出来たと言われています。ペパーミントにはメントールが「50~60%」含まれています。

 

 

ペパーミントの効果効能

心へ

神経系の強壮、リフレッシュ、明晰など

スッキリ清涼感ある香りは集中力を高め、精神的な疲労に働きかけ憂鬱な気分の時に元気と活力を与えてくれます。

 

体へ

消化促進、鎮痙、鎮痛、解熱など

体を温めた後冷やし、爽快感をもたらす作用があります。緊張性頭痛、筋肉痛や関節の痛み、花粉や風邪の季節の鼻づまりの解消や鼻炎の軽減に役立ちます。消化器系にも効果的で、消化不良、胃もたれなどに適しています。
また、ペパーミントの香りを嗅ぐだけで、メントール成分による冷却効果で体感温度が4度下がるとも言われており、夏の暑さ対策としても役に立ちます。

 

皮膚へ

抗炎症、抗菌、解熱など

抗炎症、抗菌などの作用があり、ラベンダー精油とのブレンドでニキビや皮膚の炎症の緩和にも役立ちます。
※皮膚刺激があるため皮膚へ使用する際は低濃度で使用してください。

 

くらしへ

抗菌・抗真菌、抗ウイルスなど

ニオイが気になるトイレや玄関、浴室、キッチンなどの抗菌・消臭にスプレーを使用したり、ディフューザーで空間に芳香させます。

 

 

 

使い方

 

芳香浴

アロマディフューザー、アロマストーン、アロマスプレーなどを使って芳香させます。

メントール成分の冷却作用により体感温度が4度下がると言われており、アロマディフューザーでの芳香浴が夏の暑さ対策に役立ちます。

 

ホームケア・ハウスキーピング

アロマスプレーで、ニオイが気になるトイレや玄関、浴室、キッチンなどの抗菌・消臭に使用します。

 

冷湿布

夏の暑さ対策や気分転換に冷湿布でクールダウンに使用します。

洗面器に半分くらいの水を張り、精油1~3滴を加えます。タオルを浸し、精油がついた面を内側にたたんで水気をしっかりしぼります。精油が肌に直接つかないよう気をつけながら、首の後ろなど冷湿布したい部位にあてます。

※皮膚刺激があるため皮膚へ使用する際は、少量からお試しください。
※精油は水に溶けにくいため、皮膚に直接触れないよう注意してください。
※目の周りや皮膚の弱いところへの使用は控えてください。

 

スキンケア・ボディケア

ホホバオイルなどの植物油で希釈した(0.5~1.0%濃度)トリートメントオイルをつくり、マッサージに使用します。消化不良や便秘の時に腹部のマッサージに、頭痛や筋肉痛にも使用できます。

精油の目安量:植物油10mlに対して精油1~2滴(濃度0.5~1.0%)

※フェイシャル使用の際は濃度0.5以下

※皮膚刺激があるため皮膚へ使用する際は、少量からお試しください。

 

 

 

ブレンド相性の良い精油

【柑橘系、ハーブ系】

柑橘系全般、クラリサージ、ローズマリー、ラベンダーなどのハーブ系、ユーカリなどともよく合います。

 


<注意点&免責事項>アロマセラピーは医療ではありません。記事内に掲載されている内容は、精油の効果効能、心身の不調改善を保証するものではありません。予め了承ください。事故やトラブルに関してこのサイトは責任を負いかねますので、あくまでも自己責任にてご使用をお願いいたします。持病をお持ちの方、妊産婦やお年寄り、お子様に使用する場合や、既往症のある方、その他使用に不安のある方は、専門家や専門医に事前にご相談の上でご使用ください。


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