【精油の基本事典】ネロリ精油の効果・効能

2025.05.22 Thu

【精油の基本事典】

精油の効果・効能など精油(エッセンシャルオイル)の基本的な情報をご紹介しています。

 

【ネロリ精油】

 

基本情報

名前 ネロリ
学名 Citrus aurantium
科名 ミカン科
抽出部位
抽出方法 水蒸気蒸留法
主な産地 フランス、イタリア、チュニジア、モロッコなど
香り 甘さのあるフローラルと爽やかな青みが感じられる瑞々しい花の香り
主な成分 リナロール、リモネン、β-ピネン、酢酸リナリル、ネロリドールなど
ノート ミドル
注意事項 特になし

 

 

ストーリー

 

ネロリはビターオレンジの花から抽出される精油で、名前はネロラ公国の公妃がこの香りを愛用していたことに由来すると言われています。オレンジフラワーとも呼ばれ、乾燥させた花弁はハーブティーとして飲用されています。また、純潔を象徴する白い花は、結婚式で花嫁のブーケや花冠などの飾りにも使用されています。ローズやジャスミンなどと並び、古くから香水用香料として使用されています。

 

 

植物の特徴

 

「ビターオレンジ」、和名「橙(ダイダイ)」のミカン科常緑樹で、枝には棘があり、初夏に芳香のある白い花を咲かせ、冬に果実を実らせます。枝葉、花、果実の部位によって異なる精油が抽出され、水蒸気蒸留法で花から抽出された精油は「ネロリ」、枝葉は「プチグレン」、果実は「ビターオレンジ」の名称で、香りの特徴が異なります。花から溶剤抽出法で抽出された精油は「オレンジフラワー・アブソリュート」でネロリと区別されています。

 

 

 

ネロリの効果効能

心へ

神経系の強壮、抗うつ、高揚、鎮静など

神経系の強壮や鎮静、高揚作用があり、不安や緊張で硬くなった心を解きほぐし、安心感や落ち着きをもたらし、うっ滞した感情を解放します。

 

体へ

消化促進、鎮静など

神経性の消化不良や腹痛、腹部痙攣、下痢などストレス性の消化器系トラブルに役立ちます。またストレスや神経の緊張からくる不眠症の際にも役立ちます。

 

皮膚へ

抗炎症、収斂、皮膚軟化など

乾燥肌、敏感肌、成熟肌のスキンケアのほか、妊娠線予防にも役立ちます。

 

 

 

 

使い方

 

芳香浴

アロマディフューザー、アロマストーン、アロマスプレーなどを使って芳香させます。
爽やかさのある優雅な香りでリラックスできる空間作作りに役立ちます。

 

 

ホームケア・ハウスキーピング

アロマスプレーで、ニオイが気になるトイレや玄関、浴室、キッチンなどの抗菌・消臭に使用します。

重曹に精油を混ぜてキッチンや靴箱、玄関、トイレなど臭いが気になる場所の芳香剤として活用できます。

 

●アロマスプレーの作り方

 ①スプレー容器に無水エタノール5mlを入れ、精油6滴を加えよく振って混ぜます。
 ②精製水25mlを加え、フタをしてよく振って混ぜます。

 

※使用する際は、毎回容器を良く振ってからお使いください。
※高温多湿を避け冷暗所で保管し、2週間を目安にできるだけ早めに使い切ってください。

 

●重曹アロマ芳香剤の作り方

 ・空ビンに重曹100g、精油10~20滴を加えビン振りよく混ぜます。

 

※精油にはプラスチックを溶かす性質をもつ成分を含むものもあるため、プラスチック素材の容器は使用しないでください。

※1週間ほどで香りが弱くなってきたら、精油を追加して使用してください。

※重曹の消臭効果は2~3ヶ月です。

 

 

スキンケア・ボディケア

ホホバオイルなどの植物油で希釈した(0.5~1.0%濃度まで)トリートメントオイルをつくり、マッサージに使用します。乾燥が気になるお肌のお手入れのほか、消化不良など胃の不快感や、ストレス性の頭痛の緩和などにトリートメントで使用します。

精油の目安量:植物油10mlに対して精油1~2滴(濃度0.5~1.0%)

※顔へ使用する場合は0.5%以下

 

 

ブレンド相性の良い精油

【柑橘系、フローラル系、樹木系】

柑橘系、ラベンダー、ローズ、ジャスミンなどのフローラル系、サイプレス、プチグレン、ホーウッドなどのウッド系と相性が良いです。
香りの強さはやや強めのため、ブレンドの際は少量にするとバランスが取れます。

 


<注意点&免責事項>アロマセラピーは医療ではありません。記事内に掲載されている内容は、精油の効果効能、心身の不調改善を保証するものではありません。予め了承ください。事故やトラブルに関してこのサイトは責任を負いかねますので、あくまでも自己責任にてご使用をお願いいたします。持病をお持ちの方、妊産婦やお年寄り、お子様に使用する場合や、既往症のある方、その他使用に不安のある方は、専門家や専門医に事前にご相談の上でご使用ください。


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