【精油の基本事典】ユーカリ精油の効果・効能

2024.06.27 Thu

 

【精油の基本事典】

精油の効果・効能など精油(エッセンシャルオイル)の基本的な情報をご紹介しています。

 

 

【ユーカリ精油】

 

基本情報

名前 ユーカリ、ユーカリ・グロブルス、ユーカリプタス
学名 Eucalyptus globulus
科名 フトモモ科
抽出部位
抽出方法 水蒸気蒸留法
主な産地 オーストラリア、ポルトガル、中国など
香り 鼻に抜けるシャープさがある清々しいグリーン調の香り
主な成分 1,8-シネオール、α-ピネン、リモネン、グロブロールなど
ノート トップ
注意事項

皮膚刺激があるため外用の際は充分希釈し、乳幼児や妊娠中の人への使用は控えてください。

 

 

ストーリー

 

オーストラリア先住民のアボリジニは、古くから傷の手当にユーカリの葉を使ってきました。
感染症や発熱の症状に使用し葉を燃やしてその煙を吸入していたとされています。熱さましの木としても知られています。オーストラリアの家庭では古くから常備薬として使用さてれました。

 

 

植物の特徴

 

コアラの主食としてよく知られているユーカリはオーストラリア原産のフトモモ科の常緑樹で成長すれば100mを超える樹木もあります。ユーカリには多くの種類がありますが、精油として使用されるのは限られた種類になり、一番多く使われるのはユーカリ・グロブルスです。

 

●ユーカリ・グロブルス
学名:Eucalyptus globulus。精油として使用されるユーカリの中で一般的とされており、1.8シネオールの含有が多くツンと鼻に抜けるシャープな清涼感を感じる香りです。

 

●ユーカリ・ラディアータ
学名:Eucalyptus radiata。ユーカリ・グロブルスと比較すると、1,8-シネオールの含有量が少なく甘さが感じられる爽やかな香りです。抗ウィルス作用と抗菌作用があり、風邪や花粉症の季節にとても役立ちます。

 

●ユーカリ・シトリオドラ
学名:Eucalyptus citriodora。レモンに似た香りを持つことから別名「レモンユーカリ」とも呼ばれています。レモングラス精油に含まれるシトラールや、シトロネラ精油に含まれるシトロネラールを含み虫よけ効果が高いのが特徴です。

 

 

 

ユーカリ・グロブルスの効果効能

心へ

神経系の刺激(集中力低下、精神疲労)など

神経系を刺激により、憂鬱な気分を一掃し息苦しさを解消させます。鼻を抜けるやや刺激的な香りが頭をクリアにしてくれるので、集中したい時や眠気をスッキリさせたいときなどにも役立ちます。

 

体へ

抗菌、抗炎症、去痰、鎮咳、鎮痙など

呼吸器系に働きかけ痰を除去したり、咳を抑える作用があり、また呼吸の強壮作用もあります。抗菌や抗炎症作用があり、気管支炎や咽頭炎、副鼻腔炎、風邪の予防にも役立ちます。花粉の季節には、症状を抑えてくれます。鎮痙作用があり、筋肉痛や神経痛にも役立ちます。

 

くらしへ

抗菌、抗真菌、忌避作用など

1.8シネオールやα-ピネン、リモネンの香りによる忌避作用で、虫よけとして活用できます。また、殺菌作用に優れているためニオイが気になるトイレや玄関、浴室などの抗菌・消臭にスプレーを使用したり、ディフューザーで空間に芳香させます。

 

 

 

使い方

 

芳香浴

アロマディフューザー、アロマストーン、アロマスプレーなどを使って芳香させます。

空間の抗菌作用による消臭や頭をクリアにしてくれる香りのため勉強や仕事など作業効率を高めたいときに芳香浴に用います。

グレープフルーツやレモンなど柑橘系とも相性がよく、ブレンドすることで香りもよくなります。

 

ホームケア・ハウスキーピング

アロマスプレーで、ニオイが気になるトイレや玄関、浴室、キッチンなどの抗菌・消臭に使用します。

重曹に精油を混ぜて靴箱や玄関、トイレなど臭いが気になる場所の芳香剤として使用するのもおすすめです。

 

 <重曹アロマ芳香剤の作り方>

  ・空ビンに重曹100g、精油10~20滴を加えビン振りよく混ぜます。

 

※精油にはプラスチックを溶かす性質をもつ成分を含むものもあるため、プラスチック素材の容器は使用しないでください。

※1週間ほどで香りが弱くなってきたら、精油を追加して使用してください。

※重曹の消臭効果は2~3ヶ月です。

 

蒸気吸入(喉の痛み・風邪に)

マグカップにお湯(70℃程度)を入れ、ユーカリ・グロブルス精油を1滴入れ、香りの湯気を吸入します。風邪の引き始めに効果的です。

 

※精油成分が目の粘膜を刺激することがあるため、必ず目を閉じて行ってください。
※咳や喘息の症状があるときは、蒸気が刺激となり咳を誘発する可能性があるので行わないでください。
※ 精油成分が粘膜を刺激することもあるため、長時間の吸入は避けましょう。

 

マスクスプレー(風邪・インフルエンザ対策に)

アロマスプレーでマスクの外側にスプレーし、マスクの消臭、風邪・インフルエンザ対策に使用します。

 

<アロマスプレーの作り方>

①スプレー容器に無水エタノール5mlを入れ、精油6滴を加えよく振って混ぜます。
②精製水25mlを加え、フタをしてよく振って混ぜます。

 

※使用する際は、毎回容器を良く振ってからお使いください。
※マスクの外側から吹き付け、肌にアロマスプレーがつかないよう乾いてからお使いください。
※高温多湿を避け冷暗所で保管し、2週間を目安にできるだけ早めに使い切ってください。

 

ブレンド相性の良い精油

【柑橘系、樹木系、ハーブ系】

柑橘系全般、ティートゥリー、サイプレス、ニアウリなどの樹木系、ラベンダー、ローズマリー、マージョラムなどのハーブ系、ゼラニウムなどともよく合います。

 


<注意点&免責事項>アロマセラピーは医療ではありません。記事内に掲載されている内容は、精油の効果効能、心身の不調改善を保証するものではありません。予め了承ください。事故やトラブルに関してこのサイトは責任を負いかねますので、あくまでも自己責任にてご使用をお願いいたします。持病をお持ちの方、妊産婦やお年寄り、お子様に使用する場合や、既往症のある方、その他使用に不安のある方は、専門家や専門医に事前にご相談の上でご使用ください。


ページの上部へ