お風呂で楽しむアロマセラピー

2022.10.13 Thu

 

その日の気分や体調に合った香りを嗅いだとき、心が深くほぐれていきます。

 

湯船に浸かって1日の疲れを癒すひとときに香りを加えれば、心身ともにほぐれる自分だけのセラピータイムに。

 

今回はアロマバスの楽しみ方を詳しくご紹介します。

 

 

 

 

 

自然素材に精油を混ぜて

天然の入浴剤に

 

 

精油は水分と混ざり合わない、油溶性です。

 

冷たい水よりもお湯の中での方が撹拌されやすいものの、完全に混ざるわけではありません。

 

湯船に精油が混ざりきらない状態で入浴すると、精油がお湯の表面に浮かび、原液のまま肌に付く可能性が高くなります。

精油は天然の芳香成分だけを抽出した高濃度の液体ですので、原液が肌につくことは皮膚刺激になってしまいます。

 

精油を湯船に入れたい場合はお湯に直接垂らさずに、

ホホバオイルなどの植物オイルで希釈してから使用するのがおすすめです。

 

 

   《入浴用アロマオイルの作り方》

 

ホホバオイルなどのスキンケア用植物オイル(5mL程度)に、

精油(5滴まで)を混ぜる。(約1回分)

 

 

 

 

入浴に使える

自然素材いろいろ

 

 

 

植物オイルで希釈した精油を、さらに様々な自然素材に混ぜて入浴することができます。

様々な素材の中から目的や肌の状態などによって選ぶことで、今日の自分を癒す特別なアロマバスに♪

 

 

 

◯天然塩

 

…海塩や岩塩など様々な天然塩があり、料理用や化粧用基材(入浴用等)として販売されています。

 

産地や種類によって多種多様な成分や特色を持ち、

発汗作用や温浴効果等で入浴に適したものとしてよく知られているのは、ヒマラヤ産の岩塩や死海の塩(デッドシーソルト)。

 

天然塩のアロマバスソルトで入浴すれば、すっきりと気分も洗い上げるような、心身のリセットバスタイムに。

 

 

☆入浴1回分の目安分量

…精油を加えた植物オイル(5mL程度)+天然塩大さじ1(15cc)程度

 

 

 

 

◯エプソムソルト(硫酸マグネシウム)

 

…硫酸マグネシウムは温泉にも含まれる天然成分の1つで、スキンケア効果や発汗作用などにより、

美容面やスポーツ後の疲労回復手段等として近年注目を集めている入浴用材です。

エプソムソルトのアロマバスに20分ほど浸かれば、汗と一緒に不要なものを脱ぎ捨てられるようなリフレッシュのバスタイムに。

 

 

☆入浴1回分の目安分量

…精油を加えた植物オイル(5mL程度)+エプソムソルト1回量(製品ごとに確認)

 

 

 

 

〇ドライハーブ

 

精油の素、ハーブ。

香り成分だけを抽出した精油と違い、ドライハーブは植物そのままの自然な香りがします。

入浴用やハーブティー用に乾燥させたローズやラベンダー、カモミールなどの花のドライハーブをお風呂に浮かべれば、

それだけでもやさしい香りのリラックスバスに。

 

希釈した精油をあらかじめドライハーブに混ぜておけば、香りでも目でも楽しめる幸せ気分のハーバルバスに。

 

ドライハーブはオーガンジーの巾着袋(サシェ)や、お茶用のガーゼバッグなどに入れてからお湯に入れると、排水の際も手間いらずで安心です。

ティーバッグタイプならそのまま使っても!

(※精油を加えたハーブを誤って口にしないよう注意してください)

 

 

☆入浴1回分の目安分量

…精油を加えた植物オイル(5mL程度)+ドライハーブ大さじ3~5程度

 

 

 

 

 

 

 

 

 

植物オイルで希釈した精油を混ぜた天然塩やエプソムソルト、ドライハーブ(ラベンダー)は、

かかとなどのゴマージュ※にも使えます。

オイルの量を調整し、粒々感を残して混ぜるのがポイント。

優しいスクラブ効果と植物の力で、お肌が生まれ変わります♪

 

 

※専用のスキンケアアイテムを用いて、肌の古い角質を取り除く目的でマッサージすること

 

 

 

 

他にも、保湿効果のあるハチミツやミルクを加えることもできます。

また、植物オイルではなく無水エタノールに精油を入れてお湯に混ぜる方法もあります。

(無水エタノール5mLに精油5滴程度)

 

アレルギーや体質、肌の状態に十分注意しながら、自分に合った素材を見つけてみてくださいね。

 

 

 

 

 

※精油には希釈して使用しても皮膚刺激のあるもの・疾患によって使用できないもの等があります。

 入浴に使いたいことを伝えたうえで、アロマショップや専門家にお尋ねのうえ利用してください。

※3才未満のお子様の入浴時には精油の使用は控えてください。

※1才未満の乳幼児にはハチミツは利用しないでください。

 

 

 

☆素材の量は多少増大してもokですが、精油の配合量(滴数)はレシピの量を超えて多量に加えたりしないようにしてくださいね!

 

 

 

 

~秋の夜長のバスタイムにおすすめの香りレシピ~

 

 

☆しっとり秋美人ブレンド☆

~ラベンダー&フランキンセンス~

 

スイートアーモンドオイル 5mL

 ラベンダー精油 3滴 

 フランキンセンス精油 2滴

 

  

 

 

☆すっきりリセットブレンド☆

~マンダリン&ティートゥリー~

 

 ホホバオイル 5mL

 マンダリン精油 3滴

 ティートゥリー精油 2滴

 

 

 

《バスアロマの作り方&入浴方法》

 

①植物オイルに精油を加えてよく混ぜる。

 その後、お好みでエプソムソルトなどの素材適量と混ぜ合わせる。

②バスタブのお湯に①を入れ、よくかき混ぜる。

③お湯に浸かり、香りを楽しみながらリラックス。

 

 

 
    *入浴のポイント*

 

・全身浸かる場合(全身浴)…40度程度のお湯に10分程度。

 早くしっかり温まり、リフレッシュ効果も。

 

・半身浸かる場合(半身浴)…38度から40度程度のお湯に20分程度。

 心臓に負担をかけにくくじっくり温まり、下半身のむくみが気になる場合にも。

 (浴室が寒い時は肩にタオルを羽織るなど上半身の保温を。)

 

 

 

※注意事項※

 

・浴室で植物オイルを使用することにより、バスタブや浴室の床等が滑りやすくなる可能性があります。浴室でのオイルの扱いや使用量に注意し、共用する方にも伝えるなど、十分に配慮してご使用ください。

・ハーブやミルク等の食用素材を使用した場合は、衛生面に配慮し、入浴後はお湯を貯めたままにせずすみやかに洗い流してください。

 

 

 

 

 

お風呂での香りの楽しみ方色々

 

 

湯船に直接何も入れたくない場合や、シャワーだけの場合でも、香りを楽しむ方法は色々あります!

 

お好みのアロマスプレーをお風呂の空間にシュッ!と一吹きしたり、

湿らせて固く絞ったタオルに精油を垂らしてシャワーヘッドに掛けたりするだけでも、

バスルームに香りが拡がり、自分だけのアロマバスタイムを楽しめますよ♪

(アロマスプレーの手作り方法は、第1回ブログをご参照ください♪)

 

 

 

 

一口にアロマバスと言っても、楽しみ方は色々です。

 

秋の夜長、その日の自分にぴったりの香りや浴用素材を選ぶ時間も楽しみながら、癒しのバスタイムを過ごせたら素敵ですね。

 

 

 

 

 

 


\この記事を書いた人/

大塚麻子

オーダーメイドトリートメントを提供する『Aroma Berta』主宰
英国IFPA認定・国際プロフェッショナルアロマセラピスト
日本心理学会認定心理士

自然の恵みアロマとハーブの魅力と、毎日を心地よく過ごすための利用法をわかりやすくお伝えしていきます♪


 

 


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