アロマとハーブで秋の潤いバリア

2022.10.06 Thu

 

秋深まりゆく日々、空気も少しずつ乾いてきましたね。

 

常に外気にさらされている肌はもちろん、鼻や喉の粘膜も知らず知らずのうちに潤いを失っているかもしれません。

 

皮膚や粘膜の潤いは、バリアの力そのもの。

 

水分と油分のバランスのとれた状態が保たれることで一つ一つの細胞や組織がしっかりと働き、

紫外線などの光や空気中の細菌やウイルス、物理的摩擦などのあらゆる刺激から身体全体を守る大きな盾となるだけでなく、

身体にとって余分なものを排出したり、害を及ぼすものを未然に防いだりする役割を果たすことができるのです。

 

今回は、そんな大切な「潤い」をキープするアロマとハーブのお話です。

 

 

 

アロマトリートメントで

肌にみずみずしさをー

 

 

オリエンタルな魅力

パチュリの香り

 

パチュリという香りをご存じでしょうか。

 

シソ科の葉の部分から採れる精油で、土のぬくもりを感じさせるような、オリエンタルでスモーキーな香りなどと表現されます。

 

ゆっくりと、後からしっかり香るタイプの精油で、他の精油とブレンドすると全体の香りを支えるベース、まさに土台となってくれる懐の深い香り。

 

心のぐらつきも支えてくれるような、グラウンディングの香りとしても知られます。

時間が経つほど円熟味を増すその香りは、香水の保留剤としても用いられてきました。

 

 

 

 

 

そして、スキンケアのためのアロマトリートメントにも欠かせない精油のひとつ。

外部の様々な刺激にさらされてバランスを失い、乾燥や赤みなどの荒れが気になる肌をリカバリーしたいときのトリートメントオイルにブレンドします。

 

元気な細胞は肌にしっかりと水分を保ち、皮膚につややかなハリをもたらします。

 

弾けるような素肌で、周囲を取り巻くあらゆる刺激を跳ね返すようなバリア力(りょく)を取り戻せたら―。

パチュリの香りはそんな願いを込めてトリートメントする時におすすめです。

 

 

※心理学用語のひとつで、スピリチュアリティの面での意味合いが濃く、グラウンド(大地)=地に足をつける、大地(自然)とつながって生きることを表します。

 

 

〇パチュリの香りで潤いフェイシャルトリートメント

 

      ☆おすすめブレンドレシピ☆

        パチュリ精油 1滴

       マンダリン精油 1滴

 

         《使用方法》

①ホホバオイル10mLに、精油合計2滴までを加えよく混ぜる。

②手のひらに10円玉程度のオイルをとり、両手を合わせて温めてから、

顏全体にそっとのばしながら塗る。

③オイルが浸透するように両手で顔全体を包み込むようにして

軽く肌を押さえながら、香りを感じて深呼吸。

 

 

 

※植物オイルに対して精油配合濃度は1%までにしてください。(植物オイル10mLに対して精油2滴まで)

※手作りオイルの使用前には二の腕などに少量塗布するなどパッチテストを行い、肌に合うか確かめてからご使用ください。

 

 

 

 

 

 

 

身体の中から潤いバリア

ハーブ&ハニーティー

 

青色のやさしさ

マロウブルー

 

和名はウスベニアオイ。愛らしいピンク色の花弁を持つアオイ科の植物です。

 

乾燥させた花は青紫色をして、お湯を注いでお茶にすると、美しい青色のハーブティーに。

すこしとろみのあるそのお茶は、荒れた口内や喉、胃の粘膜もやさしく守りながら通るので、

喉や胃腸が荒れて不快感があるときの心和らぐ一杯になります。

 

喉や胃腸の粘膜は、招かれざる細菌やウイルスを排除するという大切な役割を担う場所。

荒れて潤いを失っていると、身体を守るバリア力(りょく)の低下に直結します。

マロウブルーのやさしい喉通りを味わいながら、喉にも心にも潤いをチャージする安らぎのティータイムがおすすめです。

 

マロウブルーのお茶は、インパクトの強い鮮やかな色味とは対照的に、味はとっても淡泊。

控えめで主張しない味なので、他のハーブとブレンドしたり、ハチミツを加えたりしてアレンジを楽しめるハーブです。

 

 

 

 

守る力と甘みを添える

マヌカハニーを加えて

 

ハーブティーの甘みづけにはハチミツが定番。

ハーブの味わいに溶け込むようなやさしい甘みを楽しむことができます。

 

潤いバリアのためのハーブティーには、特にマヌカハニーがおすすめ。

自生地の限られた「マヌカ」の木に咲く花から採れる貴重な蜜で、喉や胃腸の健康維持に役立つ食品として注目され続けています。

 

体内の粘膜等で発揮する抗菌力の高さで知られていますが、

マヌカハニー特有のメチルグリオキサールという抗菌成分は熱や光に強い性質のため、熱い飲み物に加えてもその働きを保てるのです。

 

 

 

 

 

喉や胃腸を労わりたいときのリラックスティーにおすすめのマロウブルー。

そこへマヌカハニーを加えれば、ハーブのやさしさとほのかな甘みを味わえる、自然の恵みいっぱいのお茶になりますよ。

 

 

《ご注意》

マヌカハニーも含め、ハチミツは1才未満の乳幼児には与えないでください。

腸内環境が未発達のために、ハチミツが含む可能性のあるボツリヌス菌によって感染症を引き起こす危険性があります。

 

 

 

〇心も潤おすスィートハーブティー

 

     ☆おすすめブレンドレシピ☆

 

      マロウブルー 小さじ1

      ペパーミント 小さじ1

      カモミール  小さじ1

    (すべてドライハーブを使用)

お好みでマヌカハニー ティースプーン1杯程度

 

        《作り方》

全てのハーブをティーポットに入れて熱湯を注ぎ、

3分待ったら飲み頃です!

お好みでハチミツ(マヌカハニー)を加えたら、

よくかき混ぜて溶かしてから味わってください♪

 

 

 

ハーブは必ず食用として販売されているものを使ってください。

ポプリなど雑貨用のドライハーブや、鑑賞用の花束に入っているもの、園芸品種の苗等のものを自己判断で口にしないでください。

 

 

 

 

 

~マロウブルーのお茶。淹れたての水色から、徐々に薄紫色に変化していく様も綺麗です。~

 

 

 

 

日の暮れもだんだんと早くなり、夜が長くなっていきますね。

乾いた風が吹き抜ける夜には、心潤すアロマとハーブに満たされる時間をつくってみませんか♪

 

 

 

 


\この記事を書いた人/

大塚麻子

オーダーメイドトリートメントを提供する『Aroma Berta』主宰
英国IFPA認定・国際プロフェッショナルアロマセラピスト
日本心理学会認定心理士

自然の恵みアロマとハーブの魅力と、毎日を心地よく過ごすための利用法をわかりやすくお伝えしていきます♪


 

 

 


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