【精油の基本事典】ベチバー精油の効果・効能

2025.08.28 Thu

 

【精油の基本事典】

精油の効果・効能など精油(エッセンシャルオイル)の基本的な情報をご紹介しています。

 

 

 

基本情報

【ベチバー精油】

名前 ベチバー、ベティバー
学名 Vetiveria zizanoides
科名 イネ科
抽出部位
抽出方法 水蒸気蒸留法
主な産地 インド、インドネシア、中国など
香り 甘くウッディーで土っぽさのある香り
主な成分 ベチベロール、ベチボン、クシモールなど
ノート ベース
注意事項 妊婦中の女性は使用を控えてください。

 

 

ストーリー

 

ベチバーの根は昔から虫除けとして重宝され、織物として扇や敷物に使用されたりすだれ等に用いるなど生活の中に活用されてきました。ベチバーの根から採取される精油は、ベチバー特有のスモーキーで大地を感じされるベチベロールという成分が多く含まれているものが上質な精油とされています。

 

 

植物の特徴

 

アジアやオセアニアの熱帯地域に自生するイネ科の多年草で、葉はススキに似ており、シトロネラやレモングラスと同じようなイネ科特有の外観をしています。草丈は2mほどまで成長し、根を深く網状に張り巡らせるため、田畑のあぜに植え土留めに使われてきました。根は、1年で2~4mも成長すると言われ、織物として生活の中で使用したり、精油を採取したりします。

 

 

 

 

ベチバー効果効能

心へ

神経強壮、鎮静、抗うつなど

強壮と鎮静作用があり、疲れた心を解放し、精神的な緊張やストレスを緩和してくれます。甘く芳醇な香りは心地良い睡眠環境にも役立ちます。

 

体へ

内分泌系の調整、鎮痙、鎮静、通経など

内分泌(ホルモン)のバランスを調整し、PMS(生理前症候群)や月経痛や更年期の不調などに役立ちます。関節炎、リウマチ、湿疹などの炎症に用いることができます。
※妊婦中の女性は使用を控えてください。

 

皮膚へ

抗炎症、収斂、瘢痕形成など

弾力を失い始めた肌のケア、乾燥や炎症などが気になる肌のスキンケアに役立ちます。妊娠予防にも活用できます。

 

 

くらしへ

虫除けとして活用できます。

 

 

 

使い方

 

芳香浴

アロマディフューザー、アロマストーン、アロマスプレーなどを使って芳香させます。

ほのかに甘くスモーキーで大地を感じさせる香りが心地よい安らぎを与えてくれます。リラックスできる空間作作りに役立ちます。

 

ホームケア・ハウスキーピング

アロマスプレーで、虫除けとしてキッチンなどの水回りで使用します。

重曹に精油を混ぜてクローゼット、押し入れなどの芳香剤として活用できます。

 

●アロマスプレーの作り方

 

 ①スプレー容器に無水エタノール5mlを入れ、精油6滴を加えよく振って混ぜます。
 ②精製水25mlを加え、フタをしてよく振って混ぜます。

 

※使用する際は、毎回容器を良く振ってからお使いください。
※高温多湿を避け冷暗所で保管し、2週間を目安にできるだけ早めに使い切ってください。

 

●重曹アロマ芳香剤の作り方

 

 ・空ビンに重曹100g、精油10~20滴を加えビン振りよく混ぜます。

 

※精油にはプラスチックを溶かす性質をもつ成分を含むものもあるため、プラスチック素材の容器は使用しないでください。

※1週間ほどで香りが弱くなってきたら、精油を追加して使用してください。

※重曹の消臭効果は2~3ヶ月です。

 

 

スキンケア・ボディケア

ホホバオイルなどの植物油で希釈した(0.5~1.0%濃度まで)トリートメントオイルをつくり、マッサージに使用します。月経痛や関節炎、リウマチなど炎症が気になる部位にトリートメントで用います。また、乾燥肌などの保湿や整肌にフェイシャルマッサージに用います。

精油の目安量:植物油10mlに対して精油1~2滴(濃度0.5~1.0%)※顔へ使用する場合は0.5%以下

 

※妊婦中の女性は使用を控えてください。

 

 

ブレンド相性の良い精油

【フローラル系、オリエンタル系】

ゼラニウム、ラベンダー、ローズなどのフローラル系、イランイラン、サンダルウッド、パチュリなどのオリエンタル系と相性が良いです。

※香りの保留材として使用される精油で、少量でブレンドすることで洗練された香りになります。

 


<注意点&免責事項>アロマセラピーは医療ではありません。記事内に掲載されている内容は、精油の効果効能、心身の不調改善を保証するものではありません。予め了承ください。事故やトラブルに関してこのサイトは責任を負いかねますので、あくまでも自己責任にてご使用をお願いいたします。持病をお持ちの方、妊産婦やお年寄り、お子様に使用する場合や、既往症のある方、その他使用に不安のある方は、専門家や専門医に事前にご相談の上でご使用くださ


ページの上部へ