【精油の基本事典】ローズ精油の効果・効能
【精油の基本事典】
精油の効果・効能など精油(エッセンシャルオイル)の基本的な情報をご紹介しています。
【ローズ精油】
基本情報
名前 | ローズアブソリュート、ダマスクローズアブソリュート、ローズAbs.、ローズ |
学名 | Rosa damascena、Rosa centifolia |
科名 | バラ科 |
抽出部位 | 花 |
抽出方法 | 溶剤抽出法 |
主な産地 | フランス、モロッコ、ブルガリア、トルコなど |
香り | 甘美でエレガントな香り |
主な成分 | フェニルエチルアルコール、シトロネロール、ゲラニオール、ローズオキサイドなど |
ノート | ミドル・ベース |
注意事項 | 妊婦中の女性は使用を控えてください。 軽い皮膚刺激があるため、敏感肌の方はお肌への使用は控えてください。 |
名前 | ローズオットー、ダマスクローズ、ローズ |
学名 | Rosa damascena |
科名 | バラ科 |
抽出部位 | 花 |
抽出方法 | 水蒸気蒸留法 |
主な産地 | ブルガリア、モロッコ、トルコなど |
香り | フレッシュで優雅な香り |
主な成分 | シトロネロール、ゲラニオール、ダマスコン、ローズオキサイドなど |
ノート | ミドル・ベース |
注意事項 |
妊婦中の女性は使用を控えてください。 |
ストーリー
エジプトの女王クレオパトラが愛した花としても有名なバラと人々の関わりは紀元前3000年頃からと言われ、古代の神話にも数多く登場します。「花の女王」と呼ばれるバラの香りは、溶剤抽出法で抽出した精油を「ローズアブソリュート」、水蒸気蒸留法で抽出した精油を「ローズオットー」といい、香りの強さや成分の含有量などが異なります。
植物の特徴
バラは多くの品種があり、色や芳香の強弱が異なります。最も芳香が強い品種と言われる「ダマスクローズ(学名:Rosa damascena)」は、ダマスク香と呼ばれる濃厚で甘い芳香があります。主な産地としてブルガリアが有名で、5月下旬から6月上旬にかけて花を咲かせ、わずか20日間の開花期間に収穫されます。
「センチフォリアローズ(学名:Rosa centifolia)」はキャベツローズとも呼ばれ、多数の薄い花弁が重なり合い強い芳香があります。香料用としてフランスで多く栽培され、グラース近郊で栽培されたバラは高級原料として知られています。
ローズの効果効能
心へ
神経系の強壮、抗うつ、高揚、鎮静など
心に対して穏やかな強壮作用があり、心を高揚させ、怒り、不安、恐怖などの感情を鎮め、神経の緊張やストレスを和らげてくれます。
体へ
内分泌系の強壮、鎮痙、鎮静、通経など
内分泌(ホルモン)に働きかける作用があり、PMS(生理前症候群)や月経不順や更年期の不調など、婦人科系のトラブル緩和に用いられます。
皮膚へ
抗炎症、収斂、細胞促進など
抗炎症や収斂、細胞促進作用があり、ホルモンバランスの乱れによる肌荒れや皮膚の炎症、吹き出物、乾燥肌や老化肌のお手入れに役立ちます。
使い方
芳香浴
アロマディフューザー、アロマストーン、アロマスプレーなどを使って芳香させます。
PMS(生理前症候群)や月経時の心身のリラックスタイムに役立ちます。
ホームケア・ハウスキーピング
アロマスプレーで、ニオイが気になるトイレや玄関、浴室、キッチンなどの抗菌・消臭に使用します。
重曹に精油を混ぜてキッチンや靴箱、玄関、トイレなど臭いが気になる場所の芳香剤として活用できます。
●アロマスプレーの作り方
①スプレー容器に無水エタノール5mlを入れ、精油6滴を加えよく振って混ぜます。
②精製水25mlを加え、フタをしてよく振って混ぜます。
※使用する際は、毎回容器を良く振ってからお使いください。
※高温多湿を避け冷暗所で保管し、2週間を目安にできるだけ早めに使い切ってください。
●重曹アロマ芳香剤の作り方
・空ビンに重曹100g、精油10~20滴を加えビン振りよく混ぜます。
※精油にはプラスチックを溶かす性質をもつ成分を含むものもあるため、プラスチック素材の容器は使用しないでください。
※1週間ほどで香りが弱くなってきたら、精油を追加して使用してください。
※重曹の消臭効果は2~3ヶ月です。
スキンケア・ボディケア
ホホバオイルなどの植物油で希釈した(0.5~1.0%濃度まで)トリートメントオイルをつくり、マッサージに使用します。PMSや月経痛、更年期の心身の不調の際のトリートメントで使用します。また保湿や整肌に役立ちフェイシャルマッサージに用います。
精油の目安量:植物油10mlに対して精油1~2滴(濃度0.5~1.0%)
※顔へ使用する場合は濃度0.5%以下で希釈してください。
※妊婦中の女性は使用を控えてください。
※ローズアブソリュートは、軽い皮膚刺激があるため敏感肌の方はお肌への使用は控えてください。
ブレンド相性の良い精油
【柑橘系、フローラル系、オリエンタル系】
ベルガモット、グレープフルーツなどの柑橘系、ゼラニウム、ラベンダー、ネロリ、ジャスミンなどのフローラル系、サンダルウッド、パチュリなどオリエンタル系と相性が良いです。
香りの強さはやや強めのため、ブレンドの際は少量にするとバランスが取れます。
<注意点&免責事項>アロマセラピーは医療ではありません。記事内に掲載されている内容は、精油の効果効能、心身の不調改善を保証するものではありません。予め了承ください。事故やトラブルに関してこのサイトは責任を負いかねますので、あくまでも自己責任にてご使用をお願いいたします。持病をお持ちの方、妊産婦やお年寄り、お子様に使用する場合や、既往症のある方、その他使用に不安のある方は、専門家や専門医に事前にご相談の上でご使用ください。