【精油の基本事典】カモミールローマン精油の効果・効能

2025.07.24 Thu

 

【精油の基本事典】

精油の効果・効能など精油(エッセンシャルオイル)の基本的な情報をご紹介しています。

 

 

【カモミールローマン精油】

 

基本情報

名前 カモミールローマン、ローマンカモミール
学名 Anthemis nobilis
科名 キク科
抽出部位
抽出方法 水蒸気蒸留法
主な産地 フランス、イギリス、モロッコ、ドイツなど
香り リンゴのような甘くフルーティーなハーブ調の香り
主な成分 アンジェリカ酸イソブチル、アンジェリカ酸イソアミル、α-ピネンなど
ノート ミドル
注意事項 妊娠中の女性、キク科アレルギーのかたは使用を控えてください。

 

 

ストーリー

 

ほのかに甘いリンゴのような香りのカモミールの名前はギリシャ語の「大地のリンゴ」が由来と言われています。古代ヨーロッパで治療薬として用いられ、観賞用や香りを楽しむために使用されていました。また、カモミールローマン精油は神経や筋肉の痛みを和げ、体の緊張を緩和するためボディトリートメントなどに使用されます。近縁種にカモミールジャーマンがありハーブティーとして飲まれています。

 

 

植物の特徴

 

カモミールローマンは多年草の植物で、世界中に広く自生しています。2~3cmの小さな白い花を咲かせます。カモミールジャーマンと花はとてもよく似ていますが、カモミールローマンの花盤は平坦でカモミールジャーマンは花盤が突出しておりコーン状です。また、カモミールローマンは葉にも精油が含まれますが、カモミールジャーマンは葉に精油成分は含まれません。

 

 

 

 

カモミールローマン効果効能

心へ

神経系の強壮、抗うつ、鎮静など

神経系に働きかけ、ストレスによる緊張や欲求不満、気分の落ち込みを和らげます。また、ストレスや神経の緊張からくる不眠症の際にも役立ちます。

 

体へ

消化器系の強壮、鎮痛、鎮痙、抗炎症、通経など

神経性の消化不良や吐き気や便秘、下痢などの消化器系の不調のほか、頭痛や筋肉痛、神経痛などの痛み、PMSや月経痛など女性特有のトラブルにも役立ちます。

 

皮膚へ

抗炎症、保湿、瘢痕形成など

乾燥や炎症、肌あれなどが気になる肌のスキンケアに役立ちます。

 

 

 

使い方

 

芳香浴

アロマディフューザー、アロマストーン、アロマスプレーなどを使って芳香させます。

甘く優しい香りがリラックスできる空間作作りに役立ちます。

 

ホームケア・ハウスキーピング

アロマスプレーで、ニオイが気になるトイレや玄関、浴室、キッチンなどの抗菌・消臭に使用します。

重曹に精油を混ぜて靴箱や玄関、トイレなど臭いが気になる場所の芳香剤として活用できます。

 

●アロマスプレーの作り方

 

 ①スプレー容器に無水エタノール5mlを入れ、精油6滴を加えよく振って混ぜます。
 ②精製水25mlを加え、フタをしてよく振って混ぜます。

 

※使用する際は、毎回容器を良く振ってからお使いください。
※高温多湿を避け冷暗所で保管し、2週間を目安にできるだけ早めに使い切ってください。

 

●重曹アロマ芳香剤の作り方

 

 ・空ビンに重曹100g、精油10~20滴を加えビン振りよく混ぜます。

 

※精油にはプラスチックを溶かす性質をもつ成分を含むものもあるため、プラスチック素材の容器は使用しないでください。

※1週間ほどで香りが弱くなってきたら、精油を追加して使用してください。

※重曹の消臭効果は2~3ヶ月です。

 

アロマ温湿布

洗面器に半分くらいお湯を入れ、精油1~3滴を加えます。タオルを浸しお湯をすく取るようにして精油を付着させます。精油がついた面を内側にたたんで水気をしっかりしぼります。精油が肌に直接つかないよう気をつけながら、肩こりや筋肉痛、月経痛など気になる部位に温湿布します。
月経痛やPMSにはクラリセージやラベンダーとのブレンドもおすすめです。

 

※妊婦中の女性、キク科アレルギーのかたは使用を控えてください。
※精油は水に溶けにくいため、皮膚に直接触れないよう注意してください。
※目の周りや皮膚の弱いところへの使用は控えてください。

 

スキンケア・ボディケア

ホホバオイルなどの植物油で希釈した(0.5~1.0%濃度まで)トリートメントオイルをつくり、マッサージに使用します。肩こりや筋肉痛、月経痛など気になる部位にトリートメントで用います。また、乾燥肌などの保湿や整肌にフェイシャルマッサージに用います。

精油の目安量:植物油10mlに対して精油1~2滴(濃度0.5~1.0%)※顔へ使用する場合は0.5%以下

 

※妊娠中の女性、キク科アレルギーのかたは使用を控えてください。

 

 

 

ブレンド相性の良い精油

【柑橘系、フローラル系、ハーブ系】

柑橘系、ゼラニウム、ネロリなどのフローラル系、ラベンダー、クラリセージ、マジョラムなどのハーブ系と相性が良いです。

※香りの強さはやや主張があるため、ブレンドの際は少なめに調整するとバランスが取れます。

 


<注意点&免責事項>アロマセラピーは医療ではありません。記事内に掲載されている内容は、精油の効果効能、心身の不調改善を保証するものではありません。予め了承ください。事故やトラブルに関してこのサイトは責任を負いかねますので、あくまでも自己責任にてご使用をお願いいたします。持病をお持ちの方、妊産婦やお年寄り、お子様に使用する場合や、既往症のある方、その他使用に不安のある方は、専門家や専門医に事前にご相談の上でご使用くださ


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