【精油の基本事典】パルマローザ精油の効果・効能

2025.09.11 Thu

 

【精油の基本事典】

精油の効果・効能など精油(エッセンシャルオイル)の基本的な情報をご紹介しています。

 

 

 

基本情報

【パルマローザ精油】

名前 パルマローザ
学名 Cymbopogon martinii
科名 イネ科
抽出部位
抽出方法 水蒸気蒸留法
主な産地 インド、インドネシア、コモロ諸島、ブラジルなど
香り ローズ調の華やかさ漂うフローラルグリーンの香り
主な成分 ゲラニオール、酢酸ゲラニル、リナロール、シトラールなど
ノート ミドル
注意事項 妊婦中の女性は使用を控えてください。
皮膚刺激があるため肌へ使用する際は低濃度(濃度1%以下)で使用し、敏感肌の方は使用を控えてください。

 

 

ストーリー

 

パルマローザはインドゼラニウムやトルコゼラニウムとも呼ばれ、ローズ調の香気成分を含むため高価なバラの精油の代わりに使われてたこともあります。18世紀から精油の抽出が始まったとされ、香水や化粧品の原料として用いられたり、インドではアーユルヴェーダでも使われます。

 

 

植物の特徴

 

インド原産のイネ科植物でレモングラスなどの近縁種です。背丈は1~3m程に成長し、葉は細長く緑色で、根元の茎は薄いピンク色をしています。インドでは8月の開花時期を迎え薄紫色の小さな花を咲かせます。全草に華やかな芳香を持ちます。

 

 

 

 

パルマローザ効果効能

心へ

鎮静、神経強壮作用など

鎮静と高揚両面の作用があり心のバランスをとります。ストレスを緩和し、疲れた心を前向きに明るく元気を与えてくれます。また交感神経など神経系を鎮静させ不眠やストレスの緩和に役立ちます。

 

体へ

健胃、消化促進、抗炎症、抗菌、抗真菌など

消化促進や食欲増進など消化器系の強壮作用があります。また筋肉痛、関節痛などの炎症を抑えることで痛みの緩和に役立ちます。抗菌・抗真菌作用があり、泌尿器、生殖器系の感染症に役立ちます。
※妊婦中の女性は使用を控えてください。

 

皮膚へ

抗炎症、皮脂バランス調整、抗菌、抗真菌など

化粧品などにも使用される精油で、抗炎症作用があり炎症を伴う皮膚トラブルや保湿ケアに役立ちます。また抗真菌作用があり白癬菌へ役立ちます。
※皮膚刺激があるため低濃度で使用し、敏感肌には注意が必要です。

 

 

くらしへ

抗菌、抗真菌など

抗菌、抗真菌作用があり、雑菌からくるニオイ対策に役立ちます。

 

 

 

使い方

 

芳香浴

アロマディフューザー、アロマストーン、アロマスプレーなどを使って芳香させます。

軽やかな印象のフローラルグリーンの香りが心地よい安らぎを与えてくれ、リラックスできる空間作りに役立ちます。

 

ホームケア・ハウスキーピング

アロマスプレーで、虫除けとしてキッチンなどの水回りで使用します。

重曹に精油を混ぜてクローゼット、押し入れなどの芳香剤として活用できます。

 

●アロマスプレーの作り方

 

 ①スプレー容器に無水エタノール5mlを入れ、精油6滴を加えよく振って混ぜます。
 ②精製水25mlを加え、フタをしてよく振って混ぜます。

 

※使用する際は、毎回容器を良く振ってからお使いください。
※高温多湿を避け冷暗所で保管し、2週間を目安にできるだけ早めに使い切ってください。

 

●重曹アロマ芳香剤の作り方

 

 ・空ビンに重曹100g、精油10~20滴を加えビン振りよく混ぜます。

 

※精油にはプラスチックを溶かす性質をもつ成分を含むものもあるため、プラスチック素材の容器は使用しないでください。

※1週間ほどで香りが弱くなってきたら、精油を追加して使用してください。

※重曹の消臭効果は2~3ヶ月です。

 

 

スキンケア・ボディケア

ホホバオイルなどの植物油で希釈した(0.5~1.0%濃度まで)トリートメントオイルをつくり、マッサージに使用します。筋肉痛や関節痛など炎症がある痛みが気になる部位にトリートメントで用います。また、乾燥肌などの保湿や整肌にフェイシャルマッサージに用います。

精油の目安量:植物油10mlに対して精油1~2滴(濃度0.5~1.0%)※顔へ使用する場合は0.5%以下

 

※妊婦中の女性は使用を控えてください。
※皮膚刺激があるため肌へ使用する際は低濃度(濃度1%以下)で使用し、敏感肌の方は使用を控えてください。

 

 

ブレンド相性の良い精油

【柑橘系、フローラル系】

オレンジ、ベルガモット、レモンなどの柑橘系、ゼラニウム、カモミールローマン、ローズなどのフローラル系、イランイラン、サンダルウッド、パチュリなどのオリエンタル系と相性が良いです。

※香りの強さはやや主張があるため、ブレンドの際は少量ずつ加えるとバランスが取りやすくなります。

 


<注意点&免責事項>アロマセラピーは医療ではありません。記事内に掲載されている内容は、精油の効果効能、心身の不調改善を保証するものではありません。予め了承ください。事故やトラブルに関してこのサイトは責任を負いかねますので、あくまでも自己責任にてご使用をお願いいたします。持病をお持ちの方、妊産婦やお年寄り、お子様に使用する場合や、既往症のある方、その他使用に不安のある方は、専門家や専門医に事前にご相談の上でご使用ください。


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