【精油の基本事典】和ハッカ精油の効果・効能

2025.04.10 Thu

【精油の基本事典】

精油の効果・効能など精油(エッセンシャルオイル)の基本的な情報をご紹介しています。

 

【和ハッカ精油】

 

基本情報

名前 和ハッカ、和種ハッカ、ハッカ、ジャパニーズミント
学名 Mentha arvensis、Mentha canadensis(var. piperascens)
科名 シソ科
抽出部位 全草
抽出方法 水蒸気蒸留法
主な産地 日本、中国、インド、ブラジルなど
香り メントールのスーッとしたシャープさがあるミントの香り
主な成分 メントール、メントン、イソメントン、酢酸メンチルなど
ノート トップ
注意事項 皮膚刺激あり。皮膚へ使用する際は低濃度で使用してください。
妊娠中、授乳中の女性は使用を控えてください。

 

 

ストーリー

 

数百種以上の品種があるとも言われているミント(ハッカ)の中でも和種ハッカはメントール成分が最も多く含まれており、メントール成分が結晶化された「ハッカ脳」を析出する目的で栽培されていました。メントール成分には冷却、鎮痛、鎮痒などの作用があり、食品や医薬品、化粧品、たばこ、歯磨き粉など幅広く利用されています。

 

 

植物の特徴

 

ハッカ(ミント)は世界中で品種改良が行われ、数百種以上の品種があるとも言われます。主成分の種類と含有量によって、大きく3種類(和種ハッカ、西洋ハッカ、スペアミント)に分けられています。和種ハッカには、メントール成分が65~85%以上とハッカ類の中でも最も多く含まれており、ペ パーミントは約50~ 60 %、スペアミントにはほとんど含有されていません。国内では北海道北見や岡山で和種ハッカの研究栽培され数多くの品種があります。

 

 

 

和ハッカの効果効能

心へ

神経系の強壮、リフレッシュ、明晰など

スッキリ清涼感ある香りは集中力を高め、精神的な疲労に働きかけ憂鬱な気分の時に元気と活力を与えてくれます。

 

体へ

鎮痛、抗炎症、制吐、鎮痒、健胃など

頭痛や筋肉痛、肩こりや関節の痛み、花粉や風邪の季節の鼻づまりの解消や鼻炎の軽減に役立ちます。消化器系にも効果的で、消化不良や吐き気、胃もたれなどに役に立ちます。メントール成分による冷却作用があり、夏の暑さ対策にも利用できます。

 

くらしへ

抗菌、抗真菌など

抗菌・抗真菌作用があり、雑菌からくるニオイ対策に活用できます。トイレや玄関、浴室、キッチンなどの抗菌・消臭に役立ちます。

 

 

 

 

使い方

 

芳香浴

アロマディフューザー、アロマストーン、アロマスプレーなどを使って芳香させます。
空間の抗菌作用による消臭やリフレッシュしたいとき集中したいときなど芳香浴に用います。

 

 

ホームケア・ハウスキーピング

アロマスプレーで、ニオイが気になるトイレや玄関、浴室、キッチンなどの抗菌・消臭に使用します。

重曹に精油を混ぜてキッチンや靴箱、玄関、トイレなど臭いが気になる場所の芳香剤として活用できます。

 

●アロマスプレーの作り方

 ①スプレー容器に無水エタノール5mlを入れ、精油6滴を加えよく振って混ぜます。
 ②精製水25mlを加え、フタをしてよく振って混ぜます。

 

※使用する際は、毎回容器を良く振ってからお使いください。
※高温多湿を避け冷暗所で保管し、2週間を目安にできるだけ早めに使い切ってください。

 

●重曹アロマ芳香剤の作り方

 ・空ビンに重曹100g、精油10~20滴を加えビン振りよく混ぜます。

 

※精油にはプラスチックを溶かす性質をもつ成分を含むものもあるため、プラスチック素材の容器は使用しないでください。

※1週間ほどで香りが弱くなってきたら、精油を追加して使用してください。

※重曹の消臭効果は2~3ヶ月です。

 

アロマ冷湿布

洗面器に半分くらい水を入れ、精油1~3滴を加えます。タオルを浸し水をすくい取るようにして精油を付着させます。精油がついた面を内側にたたんで水気をしっかりしぼります。精油が肌に直接つかないよう気をつけながら、筋肉疲労やほてりが気になる部位に湿布します。

 

※皮膚刺激があるため皮膚へ使用する際は、少量からお試しください。
※妊婦、授乳中の女性は使用を控えてください。
※精油は水に溶けにくいため、皮膚に直接触れないよう注意してください。
※目の周りや皮膚の弱いところへの使用は控えてください。

 

スキンケア・ボディケア

ホホバオイルなどの植物油で希釈した(0.5~1.0%濃度まで)トリートメントオイルをつくり、マッサージに使用します。筋肉痛、関節痛、頭痛、肩こりの緩和の緩和などにトリートメントで使用します。

精油の目安量:植物油10mlに対して精油1~2滴(濃度0.5~1.0%)

※顔へ使用する場合は0.5%以下
※皮膚刺激があるため皮膚へ使用する際は、少量からお試しください。
※妊婦、授乳中の女性は使用を控えてください。

 

 

 

ブレンド相性の良い精油

【柑橘系、ハーブ系、樹木系】

柑橘系、ラベンダー、クラリセージ、ローズマリーなどハーブ系、ユーカリ、ティートゥリーなど樹木系と相性が良いです。

 


<注意点&免責事項>アロマセラピーは医療ではありません。記事内に掲載されている内容は、精油の効果効能、心身の不調改善を保証するものではありません。予め了承ください。事故やトラブルに関してこのサイトは責任を負いかねますので、あくまでも自己責任にてご使用をお願いいたします。持病をお持ちの方、妊産婦やお年寄り、お子様に使用する場合や、既往症のある方、その他使用に不安のある方は、専門家や専門医に事前にご相談の上でご使用ください。


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