【精油の基本事典】ジャスミン精油の効果・効能

2025.08.07 Thu

 

【精油の基本事典】

精油の効果・効能など精油(エッセンシャルオイル)の基本的な情報をご紹介しています。

 

 

【ジャスミン精油】

 

基本情報

名前 ジャスミン、ジャスミンアブソリュート
学名 Jasminum officinaleJa/sminum grandiflorum
科名 モクセイ科
抽出部位
抽出方法 溶剤抽出法
主な産地 フランス、エジプト、モロッコ、インドなど
香り 甘く濃厚なホワイトフローラルの香り
主な成分 酢酸ベンジル、安息香酸ベンジル、ジャスミンラクトン、シス-ジャスモンなど
ノート ミドル
注意事項 妊婦中の女性は使用を控えてください。
敏感肌の方はお肌への使用は控えてください。

 

 

ストーリー

 

ジャスミンは古くから様々な地域で愛や官能と結び付けられてきました。月明かりの下で、月光のように咲く様子からアラビア語の「ヤスミン(小さな月光)」が名前の由来と言われています。ジャスミンの花が夜になると濃厚に香ることから、インドでは「夜の女王」と呼ばれました。甘く濃厚でエキゾチックなジャスミンの香りは香水でも使用されており、「香りの王様」とも呼ばれるほど古くから人々を魅了してきました。

 

 

植物の特徴

 

ジャスミンは、熱帯地方原産の植物で世界中に300種類以上があると言われています。夏季に夕方から夜にかけて、甘く濃厚な香りの小さな白い花を咲かせます。花の香りが最も引き立つ日暮れから明け方にかけて花を手摘みし、主に溶剤抽出法で精油を抽出します。そのほか、主にアジアに育生する品種でジャスミンティーの香りづけに使用されているジャスミンサンバックがあります。

 

 

 

 

ジャスミン効果効能

心へ

神経強壮、鎮静、高揚、抗うつなど

鎮静と興奮の両方を併せ持ち、気持ちを鎮めるだけでなく、不安感や孤独感などのマイナスな感情を和らげポジティブでリラックスした気分にしてくれます。催淫作用があり、ゆったりとして喜びに満ちた気分を高めてくれます。

 

体へ

鎮痙、鎮痛、通経、分娩促進など

鎮痙、鎮痛作用あり、筋肉痛や月経痛などのほか、分娩時の痛みに役立ちます。その反面、分娩や通経の作用があるため、妊娠中は分娩時以外の使用は避ける必要があります。

 

皮膚へ

鎮静、皮膚軟化、細胞成長促進など

皮膚軟化や細胞成長促進作用があり、ホルモンバランスの乱れによる肌荒れや乾燥肌、老化肌のお手入れに役立ちます。

 

 

 

使い方

 

芳香浴

アロマディフューザー、アロマストーン、アロマスプレーなどを使って芳香させます。

甘く濃厚な香りが気分の高めリラックスできる空間作作りに役立ちます。

 

ホームケア・ハウスキーピング

アロマスプレーで、ニオイが気になるトイレや玄関、浴室、キッチンなどの抗菌・消臭に使用します。

重曹に精油を混ぜて靴箱や玄関、トイレなど臭いが気になる場所の芳香剤として活用できます。

 

●アロマスプレーの作り方

 

 ①スプレー容器に無水エタノール5mlを入れ、精油6滴を加えよく振って混ぜます。
 ②精製水25mlを加え、フタをしてよく振って混ぜます。

 

※使用する際は、毎回容器を良く振ってからお使いください。
※高温多湿を避け冷暗所で保管し、2週間を目安にできるだけ早めに使い切ってください。

 

●重曹アロマ芳香剤の作り方

 

 ・空ビンに重曹100g、精油10~20滴を加えビン振りよく混ぜます。

 

※精油にはプラスチックを溶かす性質をもつ成分を含むものもあるため、プラスチック素材の容器は使用しないでください。

※1週間ほどで香りが弱くなってきたら、精油を追加して使用してください。

※重曹の消臭効果は2~3ヶ月です。

 

 

スキンケア・ボディケア

ホホバオイルなどの植物油で希釈した(0.5~1.0%濃度まで)トリートメントオイルをつくり、マッサージに使用します。肩こりや筋肉痛、月経痛など気になる部位にトリートメントで用います。また、乾燥肌などの保湿や整肌にフェイシャルマッサージに用います。

精油の目安量:植物油10mlに対して精油1~2滴(濃度0.5~1.0%)※顔へ使用する場合は0.5%以下

 

※妊婦中の女性は使用を控えてください。
※溶剤抽出法のジャスミンアブソリュートは皮膚刺激がある場合がありますので、敏感肌の方はお肌への使用は控えてください。

 

 

ブレンド相性の良い精油

【柑橘系、フローラル系、樹木系】

オレンジスイートやベルガモットなどの柑橘系、ネロリ、ゼラニウム、ローズなどのフローラル系、サンダルウッド、サイプレスなどの樹木系と相性が良いです。

※香りが強く主張があるため、ブレンドの際は少なめに調整するとバランスが取れます。

 


<注意点&免責事項>アロマセラピーは医療ではありません。記事内に掲載されている内容は、精油の効果効能、心身の不調改善を保証するものではありません。予め了承ください。事故やトラブルに関してこのサイトは責任を負いかねますので、あくまでも自己責任にてご使用をお願いいたします。持病をお持ちの方、妊産婦やお年寄り、お子様に使用する場合や、既往症のある方、その他使用に不安のある方は、専門家や専門医に事前にご相談の上でご使用くださ


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