月の満ち欠けとアロマ

2023.09.28 Thu

 

9月から10月の一夜、「中秋の名月」と呼ばれる美しい月が見られる夜が訪れます。

 

そよ吹く風の中、まんまるなお月様を愛でるお月見の夜はなんとも風情がありますね。

 

 

ご存じのように、月は満月だけでなく三日月など、

様々な形(様相)を見せてくれます。

 

今回は月の満ち欠けにまつわるアロマ&ハーブのお話です。

 

 

 

 

 

 

 

「4つの顔」を持つ月

 

 

 

月の姿ー「様相」には、大きく分けて4つあります。

 

ひとつは、「満月」の姿。

 

もうひとつは、半月の姿。弧を描く面の違いによって、「上弦の月」「下弦の月」の姿があります。

 

そして、「新月」の姿です。

 

 

 

 

 

 

球体の月が、あたかも形を変えているように見える理由は、月と地球、太陽の位置関係にあります。

 

ゆっくりと自転しながら太陽の周りを回る地球、そしてその地球の周りを回っている月。

 

地球上の私たちには、月の、太陽に照らされた部分だけが見えるため、月が異なる形に見えるのです。

 

 

そして月の姿が変化していく周期は、潮の満ち引きとも深く関係しています。

 

 

 

 

月と潮の満ち引き

 

 

 

 

 

そもそも潮の満ち引きは、月と太陽の引力によって海水が引き寄せられ、そのバランスによって起こる現象です。

 

 

自転する地球のその周りを、均等な力で引き合いながら回っている月。

 

そんな月が、地球を挟んで太陽と一直線に並んだ時は、月と太陽が地球の両側で引っ張り合う形になり、

地球の海水は高く持ち上げられ、満潮になります。

 

この時私たちが地球から見る月の姿は、「満月」です。

 

 

 

一方、満月のときと変わり、太陽、月、地球の順で一直線に並ぶ時は、地球の海水は月と太陽から同じ方向へ引っ張られる形となります。

 

このとき地球からは、月が太陽に真後ろから照らされるため、月の姿が見えなくなりますが、これが「新月」と呼ばれる姿です。

 

 

 

まん丸に見える満月と、姿が見えなくなる新月

 

 

 

この満月と新月の間に、だんだんと姿が欠けていく過程の姿を「下弦の月」

 

新月から満月へと膨らんでいく姿を「上弦の月」と呼び、

 

4つの様相で表されるのです。

 

 

 

 

 

月と女性

 

 

 

古来より、この潮の満ち引きと月の満ち欠けの周期は女性の月経周期(28日前後)に重なることがわかっており、

 

海水と、妊娠中に胎内に満ちる「羊水」は同じように月の影響を受けると考え、満月のときには出産が増えるなどとも言われてきました。

 

つまり、月の様相によって女性の体の中でも「満ち引き」のリズムが生まれると考えられてきたのです。

 

 

 

 

 

月の姿とともに変化する心と体へ…

アロマ&ハーブケアレシピ

 

 

 

 

満月

 

 

満月のときは、これ以上無いくらいに体内の潮位が高まっている、満ち溢れんばかりの時期。

 

つまりは、これ以上何かを加えようとしても、もうコップが満杯の時期です。

 

 

良いものも悪いものも心身に溜め込みやすいこの時期には、

抱え込んだストレスでイライラしたり、体重が減らなかったり、心身ともにいっぱいいっぱいになりやすい時期と考えられます。

 

満月の頃には、窮屈になった心とからだがほっとほぐれるような、リラックスの香りとハーブティーを。

 

 

 

*おすすめアロマ&ハーブレシピ*

満月のアロマトリートメント

 

 

バスタイムの後に、ラベンダーやマージョラム、ベルガモットなどの心和らぐ天然アロマのスキンオイルで保湿&リラックス。

くつろぎのアロマトリートメントを。

 

1日の終わりには、カモミールやリンデンフラワーなどのほっと安らぐハーブティーでゆったりとストレスフリーの時間を過ごして。

 

 

 

 

 

 

下弦の月

 

 

満月から新月へと向かって、徐々に欠けていく「下弦の月」の頃には、心身のデトックスを意識した過ごし方を。

 

潮がゆっくり引いていくように、溢れかえっていた余分なものを流し去るのにピッタリの時期と考えられています。

 

溜め込んだ水分や老廃物、モヤモヤした感情など…むくんだ心と体から余分なものを取り払ってくれるような香りとハーブティーを。

 

 

 

*おすすめアロマ&ハーブレシピ*

下弦の月のアロマバスタイム

 

 

汗をかいて体をスッキリ調えたいときにおすすめのエプソムソルトや天然塩に、

グレープフルーツやサイプレス、ジンジャーなどの天然アロマを加えたバスソルトでスッキリバスタイムを。

 

お風呂上がりには、レモングラスやジンジャー、フェンネルやジュニパーベリーなど、

心身を軽くすっきりさせたいときに役立つハーブティーで気分スッキリ。

 

 

 

 

 

新月

 

 

新月の頃には、取り払うべきものがすべてリセットされて、心身ともにリフレッシュしていたい時期。

 

これから新たな周期をスタートさせるにあたって、心も体もまっさらに、新しいことを始めるのにピッタリのタイミングです。

 

気分が変わり目の覚めるようなフレッシュな香りやハーブティーをどうぞ。

 

 

 

*おすすめアロマ&ハーブレシピ*

新月のアロマ・エアフレッシュナー

 

 

ローズマリーやレモン、ヒノキやハッカ、フランキンセンスやクラリセージなど、

気分も空気も冴え渡るようなクリーンな香りのアロマスプレーやリードディフューザーで、身の回りの空気を簡単リセット&リフレッシュ!

 

朝の目覚めには、ペパーミントやローズマリー、レモングラスやハイビスカスなどの酸味や清涼感を感じる爽やか風味のハーブティーで新しい1日のスタートを切って。

 

 

 

 

 

 

上弦の月

 

 

そしてまた、新月から満月へ向かいながら、色々なものを少しずつ、心と体に満たしていくのが、「上弦の月」の時期です。

 

知識の吸収も良く学びの効率が上がったり、肌に与えた栄養分もぐんぐん吸収してくれるような、「吸収率アップ」におすすめの時期。

 

食べた分だけ身になりやすい時期でもあるので、「心と体に良いもの」をたくさん取り込むよう意識するのがおすすめ。

 

肌への栄養たっぷりのアロマスキンケアやハーブティーでのインナーケアを!

 

 

 

*おすすめアロマ&ハーブレシピ*

上弦の月のチャージングフェイシャルケア

 

 

ローズやパチュリ、ネロリやフランキンセンスなど素肌の質を上げる天然アロマのフェイスオイルで、

たっぷり肌チャージ。

乾燥やシワ、くすみなど元気の無い肌を応援してくれるレシピです。

 

 

フェイシャルケアの後は、ローズヒップやハイビスカス、ハニーブッシュやバタフライピーなど、ビューティーケアの定番ハーブティーでインナーチャージも忘れずに♪

 

 

 

 

 

 

 

遠い夜空に浮かぶ月に、たくさんの影響を受けている地球、そして私たち生きものの不思議。

秋の夜長はそんな思いに耽りながら、月のリズムで自分をいたわってみませんか。

 

 

 


\この記事を書いた人/

大塚麻子

オーダーメイドトリートメントを提供する『Aroma Berta』主宰
英国IFPA認定・国際プロフェッショナルアロマセラピスト
日本心理学会認定心理士

自然の恵みアロマとハーブの魅力と、毎日を心地よく過ごすための利用法をわかりやすくお伝えしていきます♪



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